正規の退職方法
正規の退職方法について、一般的な手順を解説します。
退職の決意
退職の手続きを開始する前に、当たり前ですが、退職を決意することが必要です。
決意とは、「退職することを自分で決断する」ことであり、
この決意が鈍い場合や曖昧な場合、
会社からの引き留めにあい、退職できず、
ずるずると在職してしまうことがあります。
なので、決意をすることが極めて重要です。
退職の決意の伝達(退職願)
退職を決意したら、これを会社に伝えることが必要です。
1,まずは、退職することを、口頭で上司に伝えます。
2,退職願を、1と同時、または、少し空けて提出します。
一般的には、30日前や1ヶ月前となっていることが多いです。
退職日の決定
退職を口頭と退職願で提出した後、実際の退職日を決定します。
即日ではなく、就業規則などで指定されている期日にあわせた日付が基本です。
一般的には、30日前や1ヶ月前の申告のため、その一定期間を経過した後の日を指定します。
退職届の提出
退職日が決定したら、退職届を提出します。
これは、退職届に、○○年○○月○○日をもって退職するという日付の記載が必要なためです。
退職に向けた業務上の手続き
退職に向けた業務上の手続きをします。
一般的には、後任者が決まっている場合、引き継ぎと呼ばれます。
退職日
退職日には、以下のことを行います。
1,お世話になった上司、同僚、後輩などへの挨拶
2,私物の回収
3,会社からの支給物の返却(名刺や制服、パソコン、携帯電話など)
4,退職後の手続きで必要な書類の受理(と提出)
退職後の手続き
退職後の手続きは、主には以下のとおりです。
1,社会保険・年金の切り替え
2,ハローワークでの手続き
正規の退職についてのよくある質問
退職時の有給休暇の取得について
よくあるケースとして、消化していない有給休暇の取得をしてよいのかということがありますが、もちろん法的に認められた休暇のため、取得して問題ありません。
但し、引き継ぎも満足にできない程の日数を取得してしまえば、会社にとって不利益を生じさせてしまうことがあります。
有給休暇の取得による損害賠償請求等は基本的にありませんが、お世話になった会社を円満に退職するためには、ある程度の時間的余裕を持って退職し、有給休暇の消化を行うのが理想的です。
そのため、有給休暇は、可能な限りコンスタントに取得をしておき、無理のない退職を心がけましょう。
退職時の就活について
退職を会社に伝え、実際の退職日までの間の再就職に向けた就活は、全く問題ありません。
但し、土日休みの仕事をしていて、新しい仕事も土日休みの場合、どうしても平日に面接などが入る可能性があります。有給休暇の取得を承認された日であれば問題ありませんが、再就職のため会社を休むことをは、あまり理想的な行動とは言えません。
会社に迷惑を掛けない就活を心がけましょう。
退職届と退職願の違いは
退職届とは、○○年○○月○○日に退職をしますという届け出で、公式な退職の届け出となります。
一方、退職願は、口頭でも足りる退職に対する意思を伝達する個人の希望を書面化したものであり、仮に○○年○○月○○日に退職を希望しますと書いても、それが会社との話し合いで必ずしも希望通りにならないことがあります。
先に退職願を提出し、退職が決まった時点で、退職届を提出します。
退職届や退職願の書き方は
自由フォーマットなので、特に定めはありませんが、一般的には、A4の紙に、直筆またはパソコンなどで作成したものを印刷し、捺印をして提出をします。
退職代行を利用する方は
退職代行サービスを利用する前に
まずは、ご自身でこの正規の退職手続きを行えないか、今一度お考えください。
その上で、ご事情があり、正規の退職手続きを行えない場合に限り、退職代行サービスをご利用ください。
退職代行を利用する方について
退職代行を利用する方の特徴
退職代行を利用される方に、特徴は一つしかありません。
- 責任感が強く、精神的にも肉体的にも限界に達している
退職代行を利用する方の「環境」についてはいくつかの特徴があります。
- 業務が多忙で、なかなか退職させてくれない
- 受験戦争や就職活動を勝ち抜いてきて、応援してきた家族や友人がいる
- 退職を相談できる上司がいない(自分が店舗の責任者であるなど)
これ以外にも様々な要因が重なり、自分で手続を踏むことが難しいことがほとんどで、
特に、精神的に弱い、無責任と言ったようなよく勘違いされる要素はありません。
どこまで退職手続きを代行してくれるのか
退職の決意は、ご自身でしかできません。
その後の、退職に関する手続きの一切を、承ります。
退職希望の申し出や退職届の提出、退職時の手続きの案内などを行います。
退職代行を利用してもやらなければならないこと
各種書類の記入は、ご自身でお願いしております。
直接提出が難しい場合、当サイトを経由(郵送)して、提出することも可能です。